2018年秋から、鹿児島県および宮崎県において、サツマイモの株が立枯れ、イモが腐敗する 症状が多発し、収量の減少により、生産者の収益減少や加工業者への原料供給不足が深刻な問題となりました。沖縄県のサツマイモ産地でも同様の症状が認められており、これら3県では、国内ではこれ まで発生報告のなかったサツマイモ基腐病が発生していたことが明らかになりました。
サツマイモ基腐病は糸状菌により感染し、苗を採苗する親イモが感染している場合は、苗にも感染します。また、畑にて感染した残渣物が腐りきれず残っていた場合は、次年度作付けのイモにも感染します。
畑では主に水にて広がり、特に水はけの悪い畑では、畝間や株間に溜まった水により広がります。
参考文献:埼玉県のサツマイモ基腐(もとぐされ)病に関する注意喚起ページ https://www.pref.saitama.lg.jp/b0902/nougyo-keiei/motogusare0805.html
サツマイモ基腐病は、年々広がりが報告されている新しい病気のひとつです。弊社では最善の努力をして、健全な苗を植えていただけるよう生産を行います。栽培中のさまざまな条件により、病気を発生させないようにするため、下記に注意してください。
サツマイモ基腐病はヒルガオ科の植物にしか病気が発生しません。また病気が発生した場合は残渣物が感染原因となります。
水が感染の広がりを進めるため、とくに畝間や株間に水が溜まらないようにしてください。もし数日間水がひかないようであれば、スコップなどで地中や畑の外に逃がしてあげるようにしてください。
症状の出た株をできるだけ早く畑から取り除いてください。周囲の株を確認し、他に発生株があれば同様に取り除きます。